靴下を履くと股関節が痛い・詰まる原因は?対処法|松本市
松本市岡田の整体りびるど|靴下を履くときの股関節痛
靴下を履くときに股関節が痛い・詰まるのはなぜ?対処法と受診目安|松本市
靴下は、まだ履ける。でも、履き方が前と違う。
朝、片脚を上げた瞬間に脚の付け根が詰まる。身体を横へ倒して、息を止めて、何とか足先へ手を届かせる。いつからか、それが普通になっている。
歩いているときは、それほど気にならないのに、靴下やズボンを履くときだけ痛い。こういう股関節の相談は、実際にあります。
「まだ履けるから大丈夫」と思いやすいんですが、見るべきなのは履けたかどうかだけではありません。前と同じように履けているか。ここが大事です。
先に結論
転倒後の強い痛み・脚をつけない:無理に動かさず、整形外科へ。
靴下を履くときだけ痛む:低い位置まで無理にかがまず、足を安定した台へ置いて試す。
歩き始めや階段でも痛む:「硬いだけ」と決めず、股関節の状態を一度確認する。
夜も痛む・日に日に動きにくい:セルフストレッチを続けるより、受診日を決める。
股関節が熱を持って腫れている、発熱を伴う、転倒後に立てない場合は、受診の目安を先にご確認ください。
靴下を履くとき、股関節には何が起きている?
靴下を履く。たったそれだけの動作なんですが、股関節にはいくつかの動きが同時に必要です。脚を持ち上げる。膝を少し外へ開く。足先を身体へ近づける。
ただ、股関節だけで全部やっているわけではありません。骨盤が傾き、背中が少し丸まり、膝が曲がる。最後に手が足先へ届く。身体全体でやっている動作です。
だから私は、足先に手が届いたかより、その途中を見ます。脚を上げた瞬間に顔をしかめていないか。上半身が大きく横へ逃げていないか。息を止めて、勢いで膝を抱えていないか。
履けている。でも、前よりずいぶん苦労している。その変化は見逃さない方がいいです。
「詰まる=骨がぶつかっている」とは限らない
脚の付け根の詰まり感だけで、関節の中で何が起きているかは判断できません。関節の動き、周囲の筋肉、腰からの関連痛など、いくつかの可能性があります。自分で骨を押し込むような操作は必要ありません。
痛む場所と場面を、いったん分けてみる
「股関節が痛い」だけだと、実はまだ情報が足りません。脚の付け根なのか、外側なのか、お尻なのか。脚を上げたときか、開いたときか、手を伸ばした最後だけなのか。
病名当てをする必要はありません。ただ、この違いは診察や相談のときにかなり役立ちます。痛みを確かめるために、何度も強く脚を引き寄せる必要はないです。
脚の付け根の奥が痛い
股関節そのものの問題で見られる場所の一つです。変形性股関節症では、立ち上がりや歩き始めの鼠径部痛、靴下や爪切りのしにくさが現れることがあります。ただし、この場所だけで病名は決まりません。[1]
股関節の外側が痛い
横向きに寝る、歩く、片脚で立つときにも痛むかを伝えてください。関節の外側にある筋肉や腱、その周囲が関係する場合もあります。
お尻や腰まで痛い
足を持ち上げたときの骨盤や腰の動きが関係することがあります。しびれがある、咳やくしゃみで響く、腰の向きで症状が変わる場合は、その情報も大切です。
膝が上がらず足先へ届かない
股関節だけでなく、膝の曲がりにくさ、体幹の動き、バランス、腕の届き方も影響します。「身体が硬い」の一言でまとめない方が、対策を選びやすくなります。
| 確認すること | 伝え方の例 |
|---|---|
| 左右差 | 右だけ履きにくい/両方だが右が強い |
| 痛む場所 | 脚の付け根の奥/外側/お尻/腰 |
| ほかの動作 | 歩き始め、車の乗り降り、階段、爪切りでも痛む |
| 経過 | 徐々に動きにくくなった/転倒した直後から |
| 休んでいるとき | 夜も痛む/寝返りで目が覚める/座っていれば平気 |
日本整形外科学会は、変形性股関節症の初期症状として、立ち上がりや歩き始めの脚の付け根の痛みを挙げています。進むと靴下や足の爪切りが難しくなることもあります。[1] ただ、「靴下が履きにくい=変形性股関節症」ではありません。診断には診察や画像検査が必要です。
今日からできる、股関節へ無理をかけない履き方
ここで無理に股関節を柔らかくしようとしなくて大丈夫です。まずやるのは、痛くない履き方を探すこと。転倒後の強い痛みや、急に歩けなくなった症状がない方は、次の方法を一つずつ試してみてください。
立ったまま履かない
片脚立ちで靴下を履くと、痛い側へ体重が集中し、転倒もしやすくなります。背もたれのある安定した椅子へ座ってください。キャスター付きの椅子や、沈み込むソファは避けます。
足元を少し高くする
足を床に置いたまま深く前屈するより、低く安定した台へ踵を置くと、足先までの距離を短くできます。台が滑らないこと、立ち上がるときに邪魔にならないことを先に確認してください。
「膝を胸へ」より「足先を近くへ」
膝を力いっぱい胸へ引き寄せると、脚の付け根が詰まりやすい方がいます。膝の角度を少し変える、身体を軽く前へ傾ける、足を置く台の位置を変える。痛みが少ない経路を探します。
届かなければ、道具を使う
無理に手を伸ばすより、ソックスエイドなどの自助具を使う方法があります。これは「負け」ではありません。毎朝、痛みを繰り返さないための立派な調整です。
工夫が合っているかは、その後まで見る
履けたかどうかだけではなく、その場の痛み、歩き始め、夕方、翌朝まで確認します。履き方を変えても痛みが強くなる、歩ける距離が短くなるなら、工夫を増やすより受診へ切り替えます。
痛みがある間、避けたいこと
まず避けてほしいのは、詰まりを取ろうとして膝を胸へグイグイ引き寄せることです。動かせる範囲を力で越えても、「なぜ詰まるのか」は分かりません。
勢いをつけた開脚も同じです。その場では伸びた感じがあっても、あとで歩き始めが痛い、翌朝に硬さが増す。これでは合っているとは言えません。気持ちよさより、その後に痛みを残さないことを基準にしてください。
逆に、怖くなって股関節をまったく動かさなくなるのも考えものです。変形性股関節症では、状態に応じた運動療法が治療の選択肢になります。[2] ただし、何をどこまで行うかは人によって違います。急な強い痛みや外傷後は、運動より先に診察です。
私なら、痛み止めだけで押し切りません
薬で楽になったことと、負担のかかる履き方が変わったことは別です。薬については医師や薬剤師へ相談しつつ、毎朝どんな姿勢で痛みが出ているのかも一緒に見直します。
整体より先に、医療機関へ相談したい症状
股関節の痛みには、セルフケアを続けずに診察を優先した方がよいものがあります。一般的な受診目安をもとに整理します。[3]
早急に受診する
- 転倒や衝突のあとから強く痛み、脚へ体重をかけられない
- 股関節や脚の形が明らかに変わった
- 急に強く痛み、歩けなくなった
- 股関節周辺が熱を持って腫れ、発熱や強いだるさを伴う
- 脚の感覚が急に鈍くなった、力が入らない
整形外科の受診日を決める
- 靴下だけでなく、歩行や階段にも支障が出てきた
- 痛みが悪化する、または何度も繰り返す
- 夜間痛や安静時痛がある
- 以前より股関節の動く範囲が狭くなった
- 生活を調整しても2週間ほど改善しない
生活への支障が強ければ、2週間待つ必要はありません。
特発性大腿骨頭壊死症では、比較的急に股関節痛や歩きにくさが始まることがあります。[4] 急な痛みを「寝違えたようなもの」と決めつけず、早めに整形外科へ相談してください。
整体りびるどでは、「どこまで手が届くか」だけを見ません
「靴下を履いてみてください」とお願いすると、本人は普通にやっているつもりでも、左右でまったく違うことがあります。
右脚だけ上がりにくい。脚を上げた瞬間、骨盤ごと後ろへ倒れる。股関節より先に腰を丸め、最後は息を止めて足先をつかむ。痛い側だけ、足を置く位置も違う。
こういう動きは、話を聞いているだけでは分からないんですよね。
私は、いきなり股関節を柔らかくしようとは考えません。どの瞬間に詰まるのか。どこまでなら平気なのか。椅子の高さを変えたらどうか。腰や膝も含めて、実際の履き方を見ます。
股関節の動き
曲げる、開く、ひねる動きを、痛みを無理に出さない範囲で確認します。
痛む場所とタイミング
脚を上げた瞬間か、膝を外へ開いたときか、足先へ手を伸ばしたときかを分けます。
腰・骨盤・膝
腰の曲がり方、骨盤の傾き、膝の曲がり、反対側で身体を支えられるかも見ます。
生活での変化
施術台の上で動きが変わっただけで終わらず、靴下、靴、車、歩き始めがどう変わるかを確認します。
もちろん、整体で変形性股関節症や大腿骨頭壊死症を診断することはできません。レントゲンやMRIも撮れません。強い夜間痛、急な歩きにくさ、外傷後の痛みがある場合は、先に整形外科です。
診察を受けたあとも、「画像の説明は受けたけれど、実際にどう靴下を履けばよいか分からない」「動かしてよい範囲が不安」という方には、医師からの注意事項を踏まえて動作を一緒に整理します。
靴下を履くと股関節が痛い|よくある質問
Q.年齢のせいでしょうか?
年齢とともに股関節症が増える傾向はありますが、年齢だけでは決まりません。腰、膝、筋肉、以前のけがなども関係します。「もう歳だから」で終わらせず、いつから何がしにくくなったかを整理してください。
Q.変形性股関節症でしょうか?
靴下の履きにくさは変形性股関節症で見られる症状の一つですが、それだけでは診断できません。歩き始めの痛み、可動域、経過などを診察し、必要に応じてX線検査などで判断します。[1]
Q.毎日ストレッチすれば柔らかくなりますか?
合う運動なら役立つことはあります。でも、痛い方向へ毎日押し込めばよい、ではありません。その場だけでなく、歩き始めや翌朝に痛みが増えない範囲にします。
Q.右だけ履きにくいのは、骨盤がゆがんでいるからですか?
左右差だけで「骨盤のゆがみ」が原因とは言えません。股関節の動き、腰や膝、過去のけがまで分けて見ます。
Q.整形外科と整体、どちらへ行けばよいですか?
外傷後、急な強い痛み、夜間痛、歩けない、日に日に動きにくい場合は整形外科が先です。診断が必要な症状を除外したうえで、履き方や身体の使い方を見直したい場合は、整体も選択肢になります。
靴下を履くたび、身体を横へ倒している方へ
まだ履ける。普通に歩ける。だから、病院へ行くほどではない気がして、つい後回しになるんですよね。
ただ、身体を横へ倒さないと履けなくなった。片方だけ時間がかかる。最近は靴まで履きにくい。そこまで来ているなら、一度動きを分けて見た方がいいです。
股関節を見る。でも、腰や膝、椅子の高さ、足の置き方も見る。無理に柔らかくする前に、どこから変えれば毎朝が楽になるのか。一緒に整理します。
転倒後の強い痛み、急な歩行困難、発熱、強い夜間痛がある場合は、整体より先に医療機関へご相談ください。
LINEでは「靴下を履くと股関節が痛い記事を読んだ」と添えて、左右、痛む場所、いつから、歩行や階段でも痛むかをお知らせください。
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この記事の執筆者
寺澤 慶大|理学療法士・整体りびるど
2007年に理学療法士免許を取得。脳神経外科、整形外科クリニック、通所介護などで、股関節の痛みや日常生活動作に悩む方を含む幅広い症例に携わる。現在は松本市岡田で整体りびるどを運営し、痛む場所だけでなく、生活の中で負担が集まる動作を一緒に確認している。







