手をついて立つと肩が痛い原因は?対処法と受診目安|松本市
松本市岡田の整体りびるど|手をついて立つときの肩痛
椅子や床から手をついて立つと肩が痛いのはなぜ?対処法と受診目安|松本市
椅子から立とうとして、肘掛けをグッと押す。その瞬間だけ肩がズキッとする。
腕は上がるし、じっとしていれば平気。でも、床から立つときやベッドで身体を起こすとき、手に体重をかけると痛い。こういう肩の痛みもあります。
手をつくと肩が痛むなら、肩だけを揉む前に「どう立っているか」も見てほしいんです。低い椅子から、片手だけで、身体をひねりながら立っていないか。もちろん、それだけで原因が決まるわけではありません。けがの有無や腕の力、動かせる範囲も一緒に確認します。
まず何をする?
転倒後・急な激痛・腕が動かない:立ち方を工夫する前に整形外科へ。
椅子や床から立つときだけ痛む:手の位置、座面の高さ、足の置き方を一つずつ見直す。
痛む場面が増えている:何度も手をついて試さず、受診日を決める。
胸の圧迫感や息苦しさを伴う:肩の問題と決めつけず、救急要請を検討する。
転倒や衝突のあとから強く痛む、肩が変形・腫脹している、腕を動かせない場合は、受診の目安を先にご確認ください。
手をつくと、なぜ肩に痛みが出るのか
椅子の肘掛けや床へ手をつくと、身体の重さが手首、肘を通って肩へ伝わります。腕を上げるときとは、ちょっと話が違うんですね。手が固定されたまま、その腕で身体を支えるからです。
手をつくこと自体が悪いわけではありません。ただ、今の肩にはその立ち方が少し重すぎる。そんな状態はあります。低い椅子、沈み込むソファ、床からの立ち上がり。このあたりは脚だけで立ちにくいぶん、どうしても腕に頼りやすくなります。
とはいえ、「立ち方を直せば全部解決」という話でもありません。肩には五十肩、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎など、いくつもの病気があります。手をついたときに痛む。それだけで中身を決めることはできません。[1]
押したら痛い=筋力不足、とは限らない
弱いから鍛えればよいと考えて、椅子で腕立てのような運動を繰り返すと、かえって痛みが増える場合があります。筋力だけでなく、痛みの経過、肩の動き、脚で立てているかまで分けて確認します。
どの場面で痛むかを分けてみる
ここからは、どんな場面で痛むかを分けてみます。病名当てではありません。「自分はこれかも」と何度も痛みを出す必要もなし。受診するとき、何を伝えるかの整理だと思ってください。
椅子の肘掛けを押すと痛い
座面が低い。足が前へ出ている。片手だけでグッと押している。このどれかがあると、肩へ負担が寄りやすくなります。別の椅子ならどうか、という比較も意外と役に立ちます。
床から立つときだけ痛い
床から立つのは、椅子よりずっと大変です。脚力もバランスも使います。肩だけ見て終わるより、つかまる家具の位置や、そもそも床に座る生活を続けるかまで考えた方が早いことがあります。
ベッドで身体を起こすと痛い
手や肘で、上半身を一気に押し上げていないでしょうか。先に横を向く。脚をベッドの外へ下ろす。その反動も使って起きる。順番が変わるだけで、肩の仕事が減ることがあります。
転倒して手をついてから痛い
骨折、脱臼、腱板損傷などを確認する必要があります。「立てるから大丈夫」と判断せず、外傷後の痛みは整形外科を優先してください。[2]
痛む場所も伝える
肩の上、前、外側、肩甲骨周辺など、指一本で示せる範囲で構いません。ただし、痛む場所と問題のある組織が一致するとは限りません。肩から腕へ広がる、しびれを伴う、首の向きで変わる場合は、首や神経の確認も必要です。
| 確認すること | 伝え方の例 |
|---|---|
| 始まり方 | 3日前から徐々に/転倒して手をついた直後から |
| 痛む動作 | 肘掛けを押す瞬間/立ったあとも痛む |
| 腕の動き | 腕は上がる/途中で止まる/急に力が入らない |
| ほかの症状 | 夜も痛む/しびれる/腫れている/発熱がある |
今日から試せる、肩へ負担を集めにくい立ち方
ここから先は、転倒後の痛みや急な筋力低下がない方に向けた話です。全部やる必要はありません。次に立つとき、一つだけ変えてみてください。
まず、椅子を変えてみる
深く沈むソファから立つのは、想像以上に大変です。安定した、少し高めの椅子で試してみてください。座布団で高さを足すなら、ずれないことが絶対条件です。
足を少し手前へ
足が前へ投げ出されたままだと、身体を前へ運べません。足裏が床につく範囲で、踵を少しだけ身体へ寄せます。ほんの数センチで立ちやすさが変わる人もいます。
「上へ」より、先に「前へ」
いきなり上へ立とうとすると、腕で押し上げたくなります。まず軽くお辞儀をして、鼻をつま先の方へ。お尻が浮いてから脚を伸ばします。めまいや転びそうな感じがあるなら、これは一人で試さないでください。
手はゼロにしなくていい
安全に立つために手が必要な方もいます。無理に手を離すより、安定した左右の肘掛けへ負担を分ける。身体をひねったまま、遠くの一点を片手で押さない。それだけでも肩の仕事は変わります。
床から一気に立たない
床なら、四つ這いや片膝立ちを挟む。安定した家具を使う。方法はいくつかあります。ただ、膝痛やバランスの問題がある方には別の危険もあります。自信がなければ、その場で頑張らないでください。
工夫が合っているかの判断
立てたかどうかだけでなく、立つ瞬間の痛み、その後に残る痛み、夜や翌朝の状態を見ます。立ち方を変えても痛みが増える、できる動作が減っているなら、工夫を増やすより受診へ切り替えます。
痛みがある間、避けたいこと
何度も手をついて試す
「まだ痛いかな」と繰り返しても、原因の判定にはなりません。肩へ同じ負担を重ねるだけになる場合があります。
椅子でディップスをする
肘掛けや座面を押して身体を上下する運動は、肩への負荷が大きくなります。痛みがある時期に、自己判断で筋トレとして行うのは避けます。
強く揉む・無理に伸ばす
外傷、炎症、腱の問題などがある場合、強い刺激が合うとは限りません。原因が分からないまま「硬いだけ」と決めないことが大切です。
肩をまったく動かさない
一般的な肩痛では、悪化する動作を避けながら無理のない範囲で動かす考え方があります。ただし、外傷後や医師から固定の指示がある場合は、その指示を優先します。[2]
整体より先に、医療機関へ相談したい症状
手をつくと痛いだけに見えても、次の場合はセルフケアより診察を優先します。一般的な肩痛の緊急・早期受診目安をもとに整理しています。[2]
早急に整形外科へ
- 転倒、衝突、重い物を持ったあとから強く痛む
- 突然の激痛で腕を動かせない
- 肩の形が変わった、大きく腫れた
- しびれが続く、感覚がない、腕が冷たい・熱い
- 発熱や強いだるさを伴う
受診日を決める
- 腕を上げる・着替える・眠る動作にも支障が広がった
- 以前より動かせる範囲が狭くなっている
- 腕へ力が入りにくい、物を落とす
- 痛みが悪化する、または2週間ほど調整しても改善しない
生活への支障が強ければ、2週間待つ必要はありません。
胸部症状を伴う場合は救急要請を検討
肩の痛みに加えて、胸の圧迫感・締め付け、息苦しさ、冷や汗、吐き気、顎・背中・腕へ広がる不快感がある場合は、心臓の問題も否定できません。肩の筋肉痛だと決めつけず、119番へ連絡してください。[5]
整体りびるどでは、肩だけでなく「立つ動作」を見ます
「肩が痛いんです」と相談に来られても、椅子から立ってもらうと話が見えてくることがあります。
足がずいぶん前にある。低い座面から、痛い側の手だけで身体を持ち上げている。本人は無意識です。もちろん、それだけが原因とは限りません。でも、肩を触る前に立ち方を一度見た方が、話が早いケースはあります。
だから整体りびるどでは、肩のどこが痛いかだけでなく、どの高さから、どちらの手を、どこへ置いて立つと痛むのかまで確認します。
肩の状態
腕を上げる、ひねる、押す動きと、痛み・力の入り方を無理のない範囲で確認します。
立ち上がり
座面の高さ、足の位置、身体を前へ移すタイミング、手へかける体重を確認します。
肩以外の要素
脚力、股関節や足首、バランスの問題で手へ頼らざるを得なくなっていないかも見ます。
変化の確認
施術後に肩が軽いだけでなく、実際の立ち上がりで痛みや手への頼り方がどう変わったかを確認します。
ただ、整体で骨折や脱臼、腱板断裂の診断はできません。レントゲンやMRIも撮れません。けがの後、急に力が入らない、夜も痛い、日に日に動かしにくくなる。こういう肩は、先に整形外科です。
診察を受けたあとも「結局、立つたびに痛い」という方には、主治医からの注意事項を踏まえて、実際の動作を一緒に見直します。
手をついて立つと肩が痛い|よくある質問
Q.手を使わずに立った方がよいですか?
安全に脚で立てる高さなら、手へかかる負担を減らせます。ただし、無理に手を使わず転倒しては本末転倒です。安定した環境を選び、難しければ一人で練習しないでください。
Q.肩を鍛えれば痛くなくなりますか?
筋力が関係することはありますが、痛みの原因が分からないまま高負荷の運動を始めるのは勧めません。急な筋力低下や外傷後の痛みがある場合は、先に診察を受けてください。
Q.肩は上がるので、腱板断裂ではないですか?
腕が上がるだけでは否定できません。日本整形外科学会は、腱板断裂でも肩を上げられる方が多いと説明しています。運動痛、夜間痛、力の入りにくさなどを合わせて医師が判断します。[3]
Q.五十肩でしょうか?
手をつくと痛いという一つの症状だけでは判断できません。五十肩では痛みに加えて、肩の動きが悪くなり、着替えや整髪が不自由になることがあります。[4]年齢だけで決めず、動きの範囲や経過を確認します。
Q.痛み止めや湿布で様子を見てもよいですか?
薬の使用は持病や服薬状況で変わります。薬剤師や医師へ相談してください。痛みを抑えて同じ負担を繰り返すのではなく、痛む動作の調整も必要です。
立ち上がるたび、肩をかばっている方へ
肩をほぐして少し楽になっても、立つたびに同じ手へ体重をかけていたら、また同じところで痛みます。
肩を見る。でも、立ち方も見る。どこから手をつければよいか、一緒に整理します。
転倒後、急な筋力低下、強い夜間痛、しびれがある場合は、整体より先に整形外科へご相談ください。
LINEでは「手をつくと肩が痛い記事を読んだ」と添えて、左右、いつから、どの高さから立つと痛むか、転倒や外傷の有無をお知らせください。
整体りびるど|長野県松本市岡田下岡田18-1 コニファーマンション岡田101。完全予約制、駐車場1台(5番)。
この記事の執筆者
寺澤 慶大|理学療法士・整体りびるど
2007年に理学療法士免許を取得。脳神経外科、整形外科クリニック、通所介護などで、肩の痛みや立ち上がり動作を含む幅広い症例に携わる。現在は松本市岡田で整体りびるどを運営し、痛む場所だけでなく、生活の中で負担が集まる動作を一緒に確認している。







