肩の痛みは放置していい?動かしにくさと受診の目安|松本市

「肩の痛み、そのうち治る?」の見出しと、カーディガンを着る途中で肩の痛みを気にする女性のイラスト。

松本市岡田の整体りびるど|肩の痛み・動かしにくさ

肩の痛みは放置していい?「そのうち治る」と待つ前に確認したいこと|松本市

棚の物を取るとき、肩が少し痛い。でも、腕は上がるし仕事もできる。「今は忙しいし、そのうち治るだろう」。そうやって、つい後回しになることはありますよね。

ただ、気づけば服に袖を通しにくい。髪を洗うのが面倒。夜、肩が痛くて目が覚める。そんな変化が出ているなら、もう「ちょっと痛いだけ」で済ませないでほしいんです。

肩の痛みは自然に軽くなることもあります。ただし、動かせる範囲が狭くなる、着替えや睡眠に支障が出る、痛みが悪化する場合は、我慢できる強さでも相談する目安です。

大切なのは「耐えられるか」より、「前にできていたことが、今もできるか」。肩甲骨や背中も含めた動きの話と、受診・セルフケアの判断を整理します。

執筆:寺澤慶大(理学療法士・整体りびるど)

転倒後に腕が上がらない、突然の激痛、強い腫れや発熱などがある場合は、様子見より受診を優先してください。詳しい受診の目安

「痛くないように生活できる」と「よくなった」は違う

肩をかばうのは自然なことです。つらい作業を一時的に減らしたり、道具の位置を変えたりするのも役に立ちます。ただ、その工夫で痛い場面が減っただけなのか、肩の状態そのものが改善したのかは、分けて見たいところです。

例えば、こんな変化はありませんか。病名を決めるチェックではなく、日常を振り返るための例です。

高い棚の物は、いつの間にか反対の手で取るようになった。

後ろに手を回すのがつらく、着やすい服ばかり選んでいる。

髪を洗うとき、腕を上げ続けられず途中で下ろす。

痛い側を下にして眠れず、寝る向きを変えている。

生活を工夫すること自体が悪いわけではありません。問題は、できなくなった動きが増えているのに、「前より痛くないから大丈夫」と判断してしまうことです。

五十肩などでは、痛みだけでなく関節の動きが制限され、着替えや整髪、睡眠に支障が出ることがあります。痛みと動きやすさの両方を確認する必要があります。[1]

「まだ仕事ができる」は、肩に問題がない証拠ではありません。仕事以外の動きを、知らないうちに諦めていないかも見てください。

肩が硬くなると、なぜ回復に時間がかかることがある?

痛くて動かせない状態と、関節自体が動きにくい状態がある

肩が上がらない理由は一つではありません。痛みで動かすのを止めている場合もあれば、関節を包む組織が硬くなって動きを制限している場合もあります。

凍結肩では、関節を包む「関節包」が厚く、硬くなります。自分で動かすときだけでなく、診察で他の人が動かそうとしても動きが制限されることが特徴です。[2]家族に腕を引っ張ってもらって確かめるのではなく、診察で確認してもらいましょう。

こうした状態では、痛みを和らげることに加えて、動きを取り戻すための対応も必要になります。「今日は痛くない」だけでは、回復の全体像は分かりません。

痛みが減っても、硬さが残ることがある

凍結肩には、痛みが軽くなっても硬さが残る時期があります。経過は人によって異なり、改善に数か月から年単位の時間がかかることもあります。[3][2]

ただし、軽い肩の痛みがすべて凍結肩になるわけではありません。また、長引いた人が「放っておいたせい」とも限りません。病態や体質なども関わるため、自分を責める必要はありません。

早めに相談する意味

早く相談すれば必ず短期間で治る、という約束ではありません。今は痛みを抑えて休ませる時期なのか、動きを保つ取り組みを進める時期なのか。その判断を、痛みだけで自己流に決めずに済むことが大きな意味です。

「四十肩・五十肩だろう」と思っていても、腱板の損傷や石灰沈着など、別の原因の場合もあります。必要な治療を選ぶためにも、長引く痛みや動きの制限は整形外科で確認してください。[1]

肩甲骨や背骨の動きも確認したい理由

腕を上げるとき、動くのは腕の付け根だけではありません。肩甲骨も動き、腕を動かす土台をつくります。肩甲骨の動きに問題があると、頭より高いところに手を伸ばしにくいなどの困りごとにつながる場合があります。[4]

例えば、棚へ手を伸ばすときに、肩をすくめたり、背中を反らしたり、身体ごと向きを変えたりすることがあります。こうした動きも合わせて見ると、どのように作業を成り立たせているかが分かります。

「腕が上がった」だけで終わらせない

次は一般的な確認の例です。専門家は、動きの大きさだけでなく、どこがどのように動いているか、何がつらさにつながるかを整理します。

腕を上げる途中で痛くて止まる

痛みの出方と肩の状態を確認し、無理に動きを広げてよい段階かを考えます。強く伸ばすことを先に決めません。

肩をすくめ、身体を反らせば届く

肩関節、肩甲骨、背中の動きを合わせて確認します。工夫して届いている動きも、生活を支える方法です。見た目だけで「悪い動き」と決めず、痛みや疲れ、作業のしやすさを見ます。

肩だけでなく、背中も動かしづらい

どの動きで困るのか、肩とは別に痛むのかも整理します。必要に応じて、肩の痛みへの対応と、周囲の動きや使い方への対応を組み合わせて考えます。

肩甲骨や背骨まで「ガチガチ」と感じるときは、痛い場所だけを揉んで終わりにせず、動作全体を確認したいところです。ただし、背中の硬さだけで回復にかかる期間は決められません。「背骨が硬いから治らない」「肩甲骨をほぐせば治る」とも言えません。

痛みを和らげることと、日常で使える動きを取り戻すこと。両方を考えるために、今どこで困っているのかを早めに確認しましょう。

待ってよいのか、受診するのか。判断の目安

肩の痛みが出たら、誰でもすぐに施術を受けなければいけないわけではありません。次のように、症状の変化と生活への影響で判断します。

負担を調整しながら、短期間の経過を見る

けがのきっかけや強い症状がなく、軽い痛みが日ごとに改善し、動きや生活にも大きな支障がない場合。痛む作業を減らしつつ、改善が続くか確認します。

整形外科へ相談する日を決める

悪化している、動く範囲が狭くなる、着替え・洗髪・睡眠に支障が出る場合。特に、2週間ほどたっても改善しない痛みは、受診を考える目安です。これは「2週間待たなければならない」という意味ではありません。[5]

当日中の受診を優先する

転倒やけがの後に痛む、急な激痛で腕を動かせない、強い腫れ・変形、感覚がない・しびれが続く、発熱や体調不良を伴う場合。肩こりや五十肩と自己判断せず、医療機関に相談してください。[5]

受診時には、「いつから」「何をすると」「以前と比べて何ができないか」を伝えると整理しやすくなります。痛みの数字だけで説明しようとしなくて大丈夫です。

受診までの間、やっておきたいこと・避けたいこと

痛む作業を減らす。自己流で固定し続けない

よく使う物を取りやすい高さに置く、重い物を高く持ち上げる作業を減らすなど、つらい場面を調整します。座っているときに腕をクッションで支えるのも、楽に過ごすための一案です。[5]

一般的には、悪化する動作を避けながら、無理のない範囲で動かすことが勧められます。ただし、けがの直後や医師から固定・安静の指示がある場合は、その指示を優先してください。

「固まるのが怖いから」と、痛みを押して伸ばさない

動かさなければいけないと思って、痛い腕を反対の手で強く引く。動画を見ながら、肩甲骨を無理に寄せる。こうした頑張り方は避けてください。

凍結肩の対処も、痛みを抑えることと、穏やかに動きを取り戻すことを、状態に合わせて組み合わせます。強い自己流の運動を行えばよいわけではありません。[3]

痛みが減ったら、動きも戻っているか確認する

確かめるのは、普段の着替えや洗髪などで十分です。わざと痛い動きを何度も繰り返す必要はありません。

  • 服に袖を通すとき、以前より楽か。
  • 髪を洗うとき、腕を上げていられるか。
  • 痛みで夜中に目が覚めることは減ったか。

痛みだけ軽くなっても動かしにくさが残るなら、それも相談してください。逆に、動いた直後だけ軽くても、その後や夜間に痛みが増えるなら、負担の見直しが必要です。

忙しい方こそ、相談する日を決めてほしい

仕事も家事もある。自分の肩のためだけに時間をつくるのは、簡単ではないと思います。

でも、服を着る、髪を洗う、眠る。その一つひとつが不自由になってからでは、毎日の負担そのものが増えます。だから私は、「忙しくなくなったら」ではなく、動きや生活に変化が出た時点で、一度確認する日を決めてほしいと思っています。

今すでに長引いている方も、手遅れと決める必要はありません。凍結肩でも、痛みと動きに応じて治療や運動療法を検討します。まずは今の状態を確認するところからです。[3]

整体りびるどに相談するときは

当店では、痛む場所だけでなく、身体の動きや感覚、動作全体を踏まえて考えることを大切にしています。「何となく肩が痛い」からでも構いません。そこに「袖を通すときがつらい」「夜が痛い」といった場面が加わると、相談の手がかりになります。

肩甲骨や背中も気になる場合は、あわせてお聞かせください。医療機関での診断や注意事項があれば共有いただき、日常の困りごとや身体の使い方について相談できることを整理します。

整体で腱の損傷や関節の病気を診断することはできません。未診断の痛みが続く、動きが狭くなる場合は、先に整形外科で確認してください。必要な治療を受けながら、生活や動作について相談することもできます。

「まだ我慢できる」で、相談を先延ばしにしない

松本市・安曇野市周辺で、肩の痛みや動かしにくさに困っている方へ。今日はまず、以前よりやりにくくなった動作を一つ思い出してみてください。

変化があるなら、「そのうち」ではなく相談する日を決める。そこから始めましょう。

急な激痛やけがの後の痛みなどは、受診の目安を確認し、医療機関を優先してください。

この記事の執筆者

寺澤 慶大|理学療法士・整体りびるど

松本市出身。整形外科クリニック、脳神経外科、通所介護などでの経験をもとに、松本市岡田で整体りびるどを運営。痛む場所に加え、身体の動きや感覚にも目を向けています。

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整体は医療機関での診断・治療の代わりではありません。

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