猫背を改善したい方へ|胸を張ると疲れる理由と背骨のケア【松本市】

猫背を直そうと、胸を張っていませんか?というブログ記事の表紙

松本市岡田の整体りびるど|猫背・姿勢の話

猫背を改善したい方へ
胸を張ると疲れる理由と「背骨のケア」

執筆:寺澤慶大/理学療法士

猫背を直そうと胸を張って疲れるなら、まず「腰を反らせたり、肩を引き続けたりしていないか」を確認しましょう。胸の高さにある背骨=胸椎の動きと、姿勢を支える力も見直したいポイントです。

こんにちは。松本市岡田の整体りびるど、理学療法士のテラサワです。

写真の自分を見て「背中、こんなに丸かったっけ」と思い、胸を張ってみる。でも、その姿勢でパソコン作業をすると疲れる。気を抜けば、また元通り。

そこで、さらに頑張って胸を張る。その前に、背中を起こしているつもりで、別の場所に力を入れていないかを見てみませんか。

この記事では、その確認方法と、結果に合わせて見直したいことを紹介します。「猫背だから必ず痛くなる」「背骨を整えれば全部解決する」という話ではありません。

猫背を直そうと胸を張ると、なぜ疲れる?

胸を張るために、背中や腰の筋肉を強く使い続けている可能性があります。見た目を変えられても、その姿勢で楽に作業できるとは限りません。

例えば、肩を後ろに引いたまま、遠くにあるキーボードへ手を伸ばす。姿勢を保とうとする動きと、作業に必要な動きがかみ合わなくなります。これでは「もっと意識して」と言われても難しいですよね。

もちろん、肩甲骨を寄せる運動が悪いわけではありません。肩を動かす練習と、一日中肩を引いたまま過ごすことは別、という話です。

疲れる理由は、動かし方だけでなく筋力や作業環境などでも変わります。猫背の見た目だけでは判断できません。

猫背と「胸椎」の関係

背骨は一本の棒ではなく、小さな骨が連なっています。首の部分が頸椎、胸の高さが胸椎、腰の部分が腰椎。そのうち、今回注目したいのが肋骨につながる胸椎です。

胸椎はもともと、後ろへ緩やかに丸くなっています。このカーブ自体は正常なので、背骨をまっすぐな棒のようにする必要はありません。

見た目は同じように丸くても、自分で楽に起こせる背中と、起こそうとしても動かしにくい背中では、確認したいことが違います。

胸椎が動きにくい場合、腰を反らせたり顎を上げたりして身体を起こすことがあります。ただ、その動きが見られるだけで「胸椎が硬い」とは決められません。座り方や、動かし方が分からないことも関係するためです。

つまり、猫背をケアするときは、背骨の形だけでなく、自分で動かせる範囲まで確かめることが大切です。

背中の丸まりには、姿勢によって変わるものだけでなく、骨の形や骨折などが関係するものもあります。一律にストレッチで伸ばせるとは限りません。参考:英国NHS「脊柱後弯」

背骨のケアは、ほぐすだけではない

「背骨をケアする」と聞くと、背中を押したり、ボキッと鳴らしたりするイメージがあるかもしれません。でも、ここでいうケアは、骨を押して位置を直すことではありません。

動かせる範囲を確かめる

胸の高さの背中を、痛みなくどこまで起こせるか。首や腰だけで動きを補っていないかを見ます。

支える力も育てる

動きやすくなったら終わりではなく、その範囲を自分で使う練習も必要です。体力に合わせて負荷を調整します。

普段の座り方につなげる

机が遠すぎないか、前腕を支えられるか。運動の時間以外に、どう過ごすかも一緒に考えます。

運動の研究で分かっていること

背中の丸まりが強い60歳以上の99人を対象にした研究では、理学療法士による筋力運動と姿勢練習を週3回、1回1時間、6か月行いました。対照群に比べ、丸まりの角度の変化に平均約3度の改善方向の差がありましたが、身体機能などで差が確認されなかった項目もあります。[研究1]

継続的な運動で変えられる部分がある、という報告です。短い体操や整体一回で同じ結果が得られるとは言えず、30〜50代にそのまま当てはめることもできません。

まずは座ったまま、動き方を確認

これは猫背の原因を診断する検査ではありません。「姿勢をよくしようとしたとき、自分はどこに力を入れるのか」を知るための確認です。

背中に痛みがある方、骨粗しょう症や背骨の骨折を指摘されている方、手術後で動作制限がある方は、この確認を行わず、主治医などに相談してください。

  1. 動かない安定した椅子に、両足の裏が床につく高さで座ります。手は太ももの上へ。
  2. 普段の座り方から、胸の前側をほんの少し持ち上げるつもりで、上体をゆっくり起こします。
  3. 肩を強く引いたり、腰を大きく反らせたりせず、自然な呼吸ができる範囲で止めます。
  4. 楽な座り方へ戻ります。最初は2〜3回だけで十分です。

背中より先に、顎が上がっていないか

腰ばかり反らせていないか

肩を寄せる力が強くなったり、息が止まったりしないか

当てはまっても「胸椎が硬い」とは断定できません。ただ、姿勢を変えるときの癖を相談する材料にはなります。痛み、しびれ、めまいが出たら、その場でやめてください。

確認したあとは、どうすればいい?

  • 力まず起こせる:その姿勢を一日中保つ必要はありません。作業の区切りで座り直すなど、無理なく姿勢を変えましょう。
  • 顎や腰ばかり動く:もっと反らそうとせず、動く幅を小さくします。それでも分からなければ、動作を見てもらう相談が向いています。
  • 机に向かうと疲れる:キーボードの距離や、肩をすくめず前腕を支えられる高さかを確認します。一つずつ変えて、作業のしやすさを比べてください。

ここで紹介した2〜3回は、動きを知るための回数です。猫背を改善する運動量を示したものではありません。筋力運動を足す場合も、身体の状態に合う内容と負荷を選びましょう。

整体より先に、医療機関で確認したいケース

背中が丸く見えるからといって、すべてを姿勢の癖として扱ってよいわけではありません。

  • 転んだあとや、物を持ち上げたあとから、新しく背中が痛み始めた
  • 最近急に背中が丸くなった、身長の低下が気になる
  • 安静でも強い痛みが続く、発熱や原因不明の体重減少がある
  • しびれ、力の入りにくさ、歩きにくさが出てきた

こうした場合は、まず整形外科などで確認してください。特に骨粗しょう症がある方の新しい背部痛は、自己判断で伸ばさないことが大切です。

突然の強い胸・背中の痛みと息苦しさ、急に進む脱力、背部痛に伴う新たな排尿・排便の異常がある場合は、記事の運動や整体予約より救急受診を優先してください。緊急時は119です。

参考:NHS「脊柱後弯」NHS「背部痛と受診の目安」

整体りびるどで猫背を見るとき

私はまず、「どんなときに困るのか」を聞きたいんです。写真の見た目が気になるのか、デスクワークで疲れるのか、胸を張ると腰が痛いのか。目標が違えば、確かめたい動きも変わります。

例えば「座って胸を張ると疲れる」という相談なら、次のような比較を考えます。これは評価の考え方を示す例で、特定のお客様の改善事例ではありません。

① 座り方を変えると、起こしやすさは変わるか

足のつき方や骨盤の位置を調整して、同じ動作を比べます。変化があれば、背中そのものだけでなく、下からの支え方も検討する材料になります。

② 胸の高さと腰、どちらが動いているか

胸椎や肋骨の動きと、顎・肩・腰の動きを分けて確認します。必要に応じて股関節や肩甲骨まで見て、動きの制限なのか、使い方の問題なのかを考えます。

③ 見た目が変わったとき、本人も楽なのか

施術や練習の前後で同じ動作を行い、力みや起こしやすさを確かめます。写真では伸びていても「苦しい」なら、目指す姿勢や方法を見直します。

こうした反応一つで原因を確定するのではなく、問診やほかの動きと合わせて判断します。変化が乏しい場合も、同じ施術を続ける前に方針や相談先を再検討します。

「背骨が硬いですね」で終わらず、何を変えると動きやすいのかまで一緒に確かめる。そのうえで、自宅では何に取り組むかを絞っていきたいと考えています。

猫背と一緒に首や肩の痛みが気になる方は、首・肩の痛みについてのページもご覧ください。姿勢だけに絞らず、症状の出方から考えていきます。

猫背のケアでよくある質問

Q. 背骨を柔らかくすれば、猫背は治りますか?

それだけで改善するとは限りません。動きが制限されている方もいれば、支える力や普段の環境を見直したい方もいます。骨の形が関係する丸まりは、無理に伸ばす対象ではありません。

Q. 肩甲骨を寄せる運動は、やめた方がいいですか?

必ずしもやめる必要はありません。痛みなく行える運動と、肩甲骨を一日中寄せ続けることは別です。運動中に首や腰がつらくなるなら、やり方を確認しましょう。

Q. どのくらいで猫背は変わりますか?

身体の状態と取り組み方によるため、一律には言えません。その場で起こしやすさが変わることと、日常で姿勢が定着することも別です。最初から「何回で治る」と約束せず、動きや生活上の変化を見ながら考えます。

Q. 痛みはなく、猫背の見た目だけでも相談できますか?

はい、姿勢についての相談もお受けしています。気になる場面を伺い、身体の動きや楽にとれる姿勢を確認します。見た目だけで治療や通院が必要と決めることはありません。

Q. 背骨をボキボキ鳴らす必要はありますか?

鳴らすことを目標にする必要はありません。この記事でいう背骨のケアは、動きや支える力、日常の使い方を見直すことです。自分で音を出そうとして強くひねったり、誰かに押してもらったりしないでください。

松本市で猫背・姿勢が気になっている方へ

今日から見直したいのは、胸を張る強さではなく、どこを動かし、どこで頑張りすぎているかです。

自分では分からない、試すと腰に力が入る、姿勢の見た目も気になる。そんな方は、松本市岡田の整体りびるどへご相談ください。痛みのない姿勢相談も可能です。

来院時は「どの動作で困るか」を伺い、動きを確認したうえで、必要な施術や練習をご提案します。見た目をどこまで変えられるか、何回かかるかは、身体を見る前には約束できません。

回数券はありません。必要があれば次の施術をご提案しますが、必要以上の通院を前提にはしていません。

LINEでは「猫背の記事を読んだ」と添えて、気になる場面を教えてください。強い痛みや急な症状は、返信を待たず医療機関へご相談ください。

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店舗・執筆者情報

整体りびるど
長野県松本市岡田下岡田18-1 コニファーマンション岡田101
駐車場:建物前に1台分/完全予約制

執筆:寺澤慶大(理学療法士)。医療・介護の現場で20年近く身体の評価やリハビリに携わり、現在は松本市岡田の整体りびるどで、痛みや動きにくさ、姿勢の相談に対応しています。

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参考資料

  1. Katzman WB, et al. Targeted spine strengthening exercise and posture training program to reduce hyperkyphosis in older adults: results from the SHEAF randomized controlled trial. Osteoporosis International. 2017;28:2831–2841.
  2. NHS. Kyphosis(脊柱後弯).
  3. NHS. Back pain(背部痛).

この記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断に代わるものではありません。研究で報告された運動の効果は、当院の施術効果を保証するものではありません。

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