腕を上げると肩の外側が痛い50代女性の症例|松本市岡田の整体りびるど
腕を上げると肩の外側が痛い。洗濯物を干すのがつらかった50代女性の症例
最初は、少し気になるくらいの違和感でした。そこから3か月ほどかけて、洗濯物を干す、髪を洗う、服を着るといった動作で肩の外側に痛みが出るようになったケースです。
松本市岡田の整体りびるど、理学療法士の寺澤です。
最初から肩が動かせないほど痛かったわけではありません。 「少し気になるな」という違和感から始まり、3か月ほどかけて、じわじわ痛みが強くなってきたケースです。
今回のポイントは、痛む肩だけを施術し続けたわけではないことです。
肩に入りすぎていた力
肩甲骨の動き
肩甲骨の土台になる胸椎の動き
この順番で確認しながら、腕を上げたときの痛みがどう変わるかを見ていきました。
※症例の経過には個人差があります。個人が特定されないよう、内容や表現の一部を調整しています。
今回の症例
今回ご相談いただいたのは、松本市にお住まいの50代女性です。 主な症状は、腕を上げたときに出る肩の外側の痛みでした。
50代女性・松本市在住
- 症状の期間は約3か月
- 主に肩の外側が痛い
- 急なケガではなく、少しずつ悪化
腕を上げる日常動作
- 洗濯物を干す
- 遠くの物を取る
- 服を着る
- 髪を洗う
まったく腕が上がらないわけではありません。 痛みを我慢すれば、家事や普段の生活も一応はできる状態でした。
ただ、「できる」と「気にせずできる」は違います。 洗濯物を干すたびに肩の角度を気にする。頭を洗うときにズキッとこないように腕の上げ方を探す。 こういう小さなストレスが、毎日の中で積み重なっていました。
我慢できるけれど、だんだん悪くなっている
急に痛くなったというより、ちょっとした違和感だったものが、じわじわひどくなってきた感じです。
来店時、ご本人はこのように話されていました。 家事の中で特につらかったのが、洗濯物を干す動作です。
洗濯物を干すのが大変で。遠くの物を取ったり、頭を洗ったりするときも、腕の角度や上げ方によってズキッとくるんです。
肩の痛みは、ある日突然動かせなくなるケースばかりではありません。 最初は「少し引っかかる」「角度によって痛い」という程度でも、徐々に痛みの出る動作が増えていくことがあります。
今回も、痛みそのものは我慢できないほどではありませんでした。 でも、少しずつ悪くなっている感覚がある。 それが、ご相談につながった大きな理由でした。
我慢できない痛みではないんです。でも、だんだんひどくなっているし、今のうちに何とかしなきゃと思いました。
初回に確認したこと
初回は、痛みのある場所をすぐに揉むのではなく、まず肩の状態と腕の上げ方を確認しました。
肩関節がどこまで動くか
どの方向や角度で痛みが出るか
夜間痛や安静時痛があるか
肩甲骨が腕と一緒に動いているか
鎖骨の動きが出ているか
胸椎や胸郭が動いているか
首の動きが肩に影響していないか
医療機関への相談を優先すべき所見がないか
腕を上げる動作は、肩関節だけで行われているわけではありません。 上腕骨、肩甲骨、鎖骨が連動し、さらに胸郭や背骨も動くことで、頭の上まで腕を持ち上げられます。
そのため、肩の外側が痛いからといって、痛い場所だけを見ても全体像が分からないことがあります。 「どこが痛いか」だけでなく、「どう動かしたときに痛いか」「どこを変えると痛みが変わるか」を見ていく必要があります。
肩全体に力を入れて腕を上げる癖
初回の評価で特に気になったのが、肩をすくめる動作でした。 実際に肩をすくめてもらうと、首から肩にかけて全体に強く力が入り、それだけでも肩の外側に痛みが出ました。
腕を横から上げる動作でも同じです。 本来は、腕を持ち上げる三角筋と、肩関節を安定させる腱板筋群が協力して働きます。
ところが今回の方は、それぞれの筋肉をうまく使い分けることが難しく、肩全体を固め、すくめるようにして腕を持ち上げていました。
頑張らなくてよい場所まで頑張っている
- 僧帽筋上部線維に力が入りすぎている
- 三角筋と腱板筋群の協調がうまくいっていない
- 腕を動かすたびに肩全体を固めてしまう
- 肩の外側に負担が集まりやすい
肩に入りすぎた力を減らす
- 必要以上に肩をすくめずに腕を動かす
- 肩関節を安定させる筋肉を使う
- 三角筋と腱板筋群を一緒に働かせる
- 必要以上に力まずに腕を上げる
この介入によって、肩まわりの強い緊張はかなり緩和しました。 腕も、来店時より上がりやすくなっています。
ただし、腕を高く上げたときの肩の外側の痛みは、まだ残っていました。 肩の力を抜くだけでは、十分ではなかったということです。
次に確認したのは、肩甲骨の動き
腕を上げてもらうと、一見、肩全体は動いているように見えます。 しかし細かく触れて確認すると、肩甲骨が肋骨の上を十分に滑らず、張り付いたように動きが小さくなっていました。
腕を高く上げるとき、肩甲骨は肋骨の上を滑りながら、上向きに回っていきます。 ところが今回の方は、肩甲骨の動きが小さいまま、肩関節側だけで腕を上げようとしていました。
洗濯物を高い位置に干す
遠くの物へ手を伸ばす
髪を洗う
服の袖に腕を通す
そこで、肩甲骨を力任せに動かすのではなく、肋骨との間を滑らかに動ける状態に整えました。 さらに、腕の動きに合わせて肩甲骨が自然についてくるように、動きの練習も行いました。
その結果、ご本人の感覚では、来店時の痛みを10とすると、3程度まで軽減しました。 かなり変化は出ました。 ただ、まだ少し残っています。
最後に確認したのは、肩甲骨の土台になる胸椎
そこで、もう一段階、肩甲骨よりも土台に近い部分を確認しました。
次に着目したのが、背骨の中でも胸の高さにある胸椎です。 今回の方はやや猫背気味で、胸椎が丸まった状態になりやすい傾向がありました。
肩甲骨は、肋骨の上に乗って動いています。 今回のように胸椎の動きが小さい状態では、肩甲骨だけを一時的に動かしやすくしても、再び肩関節に負担が集まる動きへ戻りやすいと考えました。
背中を反らすことが目的ではありません
- 呼吸に合わせて胸郭が動くか
- 腰ではなく胸椎から身体を起こせるか
- 胸椎の動きと腕の動きが合うか
残っていた痛みがわずかに
- 肩をすくめる動きが減った
- 肩甲骨が腕についてきやすくなった
- 腕を上げたときの肩の外側の痛みが軽減
ただし、「猫背だから肩が痛い」と単純に決めつけるわけではありません。 今回のケースでは、胸椎の動きにくさが、肩甲骨の動きや腕の上げ方に影響していると判断しました。
そのうえでもう一度腕を上げてもらうと、肩の外側に残っていた痛みは、わずかに感じる程度まで軽減しました。
痛みがわずかに残る段階で通院頻度を減らしました
胸椎まで介入した段階で、腕を上げたときの痛みは、わずかに残る程度になりました。 完全に痛みがゼロになったわけではありません。
ただ、最初のように肩全体を固めたり、肩をすくめたりしながら腕を上げる動きは減っています。 肩甲骨や胸椎も使いながら、以前より無理なく腕を上げられるようになりました。
ここまで変化が出ていれば、頻繁に施術を続けるより、ご自宅で動きを繰り返して身体に定着させていく段階だと考えました。 そのため、通院頻度を減らし、セルフケアを中心に経過を見ていただくことにしました。
必要以上に肩をすくめずに腕を動かす練習
肩甲骨を肋骨の上で動かす運動
胸椎や胸郭を無理なく動かす運動
痛みが強くならない範囲で腕を上げる練習
施術へ通い続けること自体が目的ではありません。ご自身でも状態を整えられるようになり、日常生活の中で動きを戻していくことが大切だと考えています。
今回の症例から分かること
肩が痛いと、どうしても痛む場所ばかりに目が向きます。 もちろん、肩関節そのものの状態を確認することは必要です。
ただ、腕を上げる動作には、肩関節、肩甲骨、鎖骨、胸郭、胸椎、肩周囲の筋肉の働き方が関係しています。
肩に力が入りすぎていた
腕を上げるたびに肩全体を固め、肩の外側へ負担が集まりやすくなっていました。
肩甲骨が十分に動いていなかった
肋骨の上を滑る動きが小さく、肩関節側だけで腕を上げようとしていました。
胸椎が動きにくかった
肩甲骨の土台になる胸郭や胸椎の動きが、腕の上げ方に影響していました。
同じ「腕を上げると痛い」という症状でも、必要な介入は人によって変わります。 だからこそ、痛い場所だけで判断せず、実際にどの動きで痛みが出て、どこを変えると動きやすくなるのかを一つずつ確認することが重要です。
肩の痛みや四十肩・五十肩について整体りびるどでの見方を詳しく知りたい方は、松本市で四十肩・五十肩にお悩みの方へのページも参考にしてください。
肩の痛みで医療機関への相談を優先した方がよい場合
次のような症状がある場合は、整体より先に、整形外科などの医療機関へ相談してください。
転倒や衝突のあとから強く痛む
急に腕が上がらなくなった
じっとしていても強く痛む
夜も眠れないほどの痛みが続く
肩が赤く腫れている
発熱を伴っている
腕や手に強いしびれ、脱力がある
日ごとに症状が悪化している
症状が長引いている場合や、痛みの原因が分からず不安な場合も、まず医療機関で検査を受けることが選択肢になります。
よくある質問
腕を上げると肩の外側が痛い場合、四十肩・五十肩ですか?
四十肩・五十肩と関係していることもありますが、すべてがそうとは限りません。腱板、肩甲骨、首、胸椎、日常動作の使い方など、複数の要素が関係することがあります。
肩が痛いとき、ストレッチをした方がいいですか?
痛みを我慢して強く伸ばすのはおすすめしません。痛みが強くならない範囲で、どの動きなら楽にできるかを確認しながら進めることが大切です。
肩以外も見るのはなぜですか?
腕を上げる動作には、肩関節だけでなく肩甲骨、鎖骨、胸郭、胸椎も関係します。肩だけに負担が集まっている背景を確認するためです。
どのタイミングで相談すればいいですか?
我慢できる痛みでも、徐々に悪くなっている、家事や着替えで気になる、腕の上げ方をかばっている場合は、早めに状態を確認する選択肢があります。
腕を上げたときの肩の痛みが気になる方へ
「まだ我慢できるから」と、そのままにしている肩の痛みは少なくありません。
ただ、痛みを避ける動きが続くと、肩をすくめたり、反対側の手ばかり使ったりと、身体の使い方が少しずつ変わっていくことがあります。
整体りびるどでは、痛む肩だけでなく、どの角度で痛むのか、どの筋肉に力が入りすぎているのか、肩甲骨や鎖骨が動いているか、胸椎や胸郭が使えているかまで確認しながら、状態に合わせた施術とセルフケアをご提案しています。
無理に通院を続けていただくことはありません。 施術の必要性が下がり、ご自身で管理できる段階になれば、通院頻度を減らすことも含めてお伝えします。
肩の痛みについて詳しく知りたい方へ
肩の痛みについて整体りびるどでの見方を詳しく知りたい方は、こちらのページもご覧ください。
松本市・安曇野市周辺で肩の痛みにお悩みの方へ
洗濯物を干す、髪を洗う、服を着る。 こういう毎日の動作で肩が痛いと、生活の中で少しずつ気を使う場面が増えていきます。
「この肩の痛みも相談していいのかな」と迷う段階でも大丈夫です。 まずは今の状態を整理するところから、一緒に確認していきます。
すぐに予約するのが不安な方は、公式LINEから現在の状態を簡単に送っていただいても大丈夫です。 実際に身体の状態を確認してほしい方は、Web予約からご予約ください。
痛む肩だけでなく、腕を上げるときの身体全体の動きを確認します。
症例掲載に関する注意
本記事は一つの症例経過を紹介したものであり、同様の症状に対して同じ結果を保証するものではありません。肩の痛みには、腱板損傷、石灰沈着、関節の炎症、神経由来の症状など、さまざまな状態が含まれます。必要に応じて医療機関への相談をご案内しています。