Q.肩こりは運動不足のせい?【深堀りQ&A】

肩こりは運動不足のせい?

Q.肩こりって、やっぱり運動不足が原因なんですか?

A.いいえ。肩こりの原因は「動かしていない」ことよりも、「動かし方のバランス」が崩れていることにあります。

筋肉を“使っていない”のではなく、同じ筋肉ばかり使っている
つまり、**“運動量”より“運動の質”**が大切なんです。


🔍肩こりの正体は“支え方のアンバランス”

肩こりとは、筋肉が硬くなる病気ではなく、**「支える力の偏り」**が積み重なった状態です。

たとえばデスクワーク中。
背中や肩甲骨で上半身を支えられず、
首や肩まわり(僧帽筋・肩甲挙筋など)が代わりに頑張りすぎる。

一見「運動不足で固まっている」と思われがちですが、
実際は“使いすぎている筋肉”と“使われていない筋肉”の差が大きく、
そのバランスの乱れがコリとして感じられます。


💡“運動不足”ではなく“感覚不足”

実は、肩こりが慢性化している人ほど、
自分の「肩の位置」「力の入り方」「呼吸の浅さ」に気づきにくい傾向があります。

身体を動かすうえで大切なのは、“感覚”によるフィードバック。
どの筋肉が働いて、どこが支えているかを感じ取れないと、
脳は必要以上に筋肉を緊張させてしまいます。

2020年の研究(Kim et al., Journal of Applied Physiology)でも、
慢性肩こりの人は感覚受容器の反応低下と筋緊張の持続が同時に起こると報告されています。
つまり「運動不足」ではなく、「感覚入力不足」が根本にあるのです。


🧩“鍛える”より“整える”が先

「運動すれば肩こりは治る」と考えて筋トレを始めても、
多くの人は首や肩の力みを強化してしまうだけ。

大切なのは、
1️⃣ 力を抜く感覚を取り戻す
2️⃣ 支える筋肉(肩甲骨下制筋群など)を再教育する
3️⃣ 呼吸を通してリズムを整える

これが整うと、自然と姿勢も変わり、
「運動していないのに軽くなる」感覚を実感できます。


💡肩こりを軽くする3つの“感覚リセット”法

① 肩甲骨を「下げよう」とせず“浮かせるように感じる”

無理に力で引き下げると逆に硬くなります。
背中の面で支える感覚を意識。

② 胸を張るより“呼吸で胸を広げる”

姿勢を作るのではなく、呼吸で広がる自然な姿勢を。
吸うより吐く呼吸を意識することで、肩の余計な力が抜けます。

③ 肩の力を抜くより“支えを探す”

力を抜こうとするほど、身体は不安定になります。
足裏や骨盤など“下の支え”を感じると、上半身は自然にゆるみます。


🧠「動かす」より「感じる」が、肩こりを変える

肩こりを「運動不足」と決めつけてしまうと、
どうしても“頑張って動かす”方向へ行ってしまいます。

けれど、身体は「感じて動く」ことで変わります。
力を入れるより、支えを感じる。
動かすより、整える。

それが、りびるどが大切にしている“戻る力”の本質です。


🌿まとめ

肩こりは運動不足ではなく、“感覚と支えのアンバランス”の結果。
だからこそ、必要なのは“動かす努力”ではなく、“感じる練習”。

呼吸と姿勢のリズムを整え、
「支えられている感覚」を取り戻すことで、
筋肉は自然にゆるみ、動きも軽くなっていきます。

肩こりでどんなケア、どんな運動をしてよいか分からないという方は、松本市岡田の整体りびるどにお気軽にご相談ください。

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