Q.整体を受けても、また戻ってしまうのはなぜ?【深堀りQ&A】
Q.整体を受けた直後は軽くなるのに、数日たつとまた元に戻ってしまいます。
これって、効果がないということですか?
A.いいえ。
“戻ってしまう”のではなく、身体が「元の感覚」に引き戻されている状態です。
つまり、効果がないのではなく、身体がまだ「新しい状態」を覚えきれていないだけなんです。
目次
🔍整体の効果が「続かない」と感じる理由
整体を受けて軽くなるのは、筋肉や関節の位置・動きが一時的に整うから。
でも、その変化を“維持する力”は脳と神経の記憶に関係しています。
身体はいつも「慣れている状態」を“正しい”と感じるようにできています。
たとえそれが歪んだ姿勢や力みであっても、
脳がそれを「安心できる状態」と認識していれば、
数日でそこに戻ろうとするのです。
💡「形」ではなく「感覚の記憶」がカギ
身体が本当に変わるためには、
構造の修正だけでなく、感覚の再教育が必要です。
たとえば、施術で姿勢が整ったとしても、
その「軽さ」「呼吸のしやすさ」「支えの感覚」を脳が覚えていなければ、
元の“クセ”に引き戻されます。
つまり、
施術後にどんな感覚を再現できるか=効果の持続性なんです。
2022年の研究(Haavik et al., Frontiers in Neuroscience)でも、
整体刺激が中枢神経系の運動学習を一時的に変化させることが確認されています。
身体の変化は“筋肉”ではなく、“脳と神経の再学習”によって定着していくんです。
🧩戻りやすい人に共通する3つの特徴
① 感覚を感じ取りにくい
「軽くなった気がするけど、どこが変わったのかよくわからない」
という方は、身体の内部感覚(インナーマップ)の精度が低下しています。
感覚が鈍いほど、脳は変化を認識できず、元の状態に戻ろうとします。
② 呼吸が浅い
浅い呼吸は、体幹や骨盤の安定を保てず、姿勢が崩れやすい原因になります。
「戻り」を防ぐには、まず呼吸を“支えの軸”に整えることが重要です。
③ 意識が「形」だけに向いている
「背筋を伸ばそう」「骨盤を立てよう」と“形を作る意識”が強すぎると、
身体は一時的に固まり、自然なバランスを失います。
感覚のつながりが切れてしまうんです。
💡整体は“リセットボタン”ではなく“再起動のスイッチ”
整体の効果とは、“壊れたものを直す”のではなく、
身体が本来のリズムを思い出すきっかけです。
りびるどの施術では、
一度で全てを変えるのではなく、
「感じる → 支える → 動かす」を繰り返して、
身体の内部マップを少しずつ書き換えていきます。
そのプロセスを経ることで、
“戻る”ではなく“戻れる”身体へと変化していくのです。
🧠効果を長持ちさせる3つのポイント
① 「軽さ」を思い出す
施術後に感じた“呼吸の深さ”“支えの安定感”を、日常の中で意識して再現してみる。
思い出すたびに、脳の中で新しいパターンが強化されます。
② 「頑張らない姿勢」を練習する
背筋を張るのではなく、“足裏と骨盤で支える”感覚を意識。
これが定着すると、余計な筋緊張が起きにくくなります。
③ 呼吸を整える習慣をもつ
呼吸の深さは、身体の安定と神経の落ち着きをつなぐ大事な軸。
「戻らない身体」=「呼吸が通る身体」です。
🌿まとめ
整体を受けて“戻ってしまう”のは、悪いことではありません。
それは、身体が新しい感覚を学んでいる途中だから。
大切なのは、施術で得た“感覚”をどう日常で思い出すか。
身体の「形」を整えることより、
感覚と構造が一致する瞬間を積み重ねていくことが、
真の意味で“戻らない身体”を育てる近道です。
そんな“戻らない身体”に興味がある方は是非、松本市岡田の整体りびるどにご相談ください。







