身体は「テンセグリティ構造」というとらえ方

身体はテンセグリティ構造。
どうも。
整体りびるどのテラサワです。
皆さんは身体に痛みなどの不調が現れた時、その原因はどこにあると考えますか?
多くの方が、「痛みの原因は痛い部位にある」と考えるのではないかと思います。
もちろんそういったケースも多いんですが…
少し視点を変えてみると、また違った解釈もできたりします。
今日は「身体はテンセグリティ構造でできている」という、
ちょっと難しそうだけど実はすごく身近な考え方についてお話します。
テンセグリティとは、
“引っ張る力(張力)”と“押す力(圧力)”のバランスで成り立つ構造のこと。
言葉自体は、1960年代にとある建築家によって作られた造語といわれています。

たとえば、テントを思い出してみてください。
ロープを少しずつ引っ張り合うことで、
細いポールがしっかり立ち、全体の形が保たれていますよね。
一本でも緩むと、テント全体がグニャッと歪んでしまう。
身体もまさにそれと同じ仕組みです。
人の身体も“筋肉や筋膜”という無数のロープが
“骨”というポールを支えることで形を保っています。
どこか一部のロープ(筋肉)が強く引っ張りすぎると、
遠く離れた場所の張りまで影響する。
だから「肩が張る」「腰が痛い」と感じていても、
本当の原因は足元やお腹の深いところにあることも多いんです。

身体は、積み木のように上から重なっているわけではなく、
全身が“張り合いながら浮いている”ようなバランス構造。
たとえば、背中の張りを整えたのに、
なぜか首や呼吸が楽になる──
それはテンセグリティ構造の中で、
「全体の張りのバランス」が戻ったからです。
りびるどの施術では、この“全体のつながり”を見ています。
どこかを押したり伸ばしたりするよりも、
“張りの流れ”を整えて、身体が自然に戻る力を引き出す。
そうすることで、関節の動きや呼吸、
そして感覚までもがスッと変わっていきます。
身体は、ひとつの大きなネットワーク。
部分ではなく、全体がバランスを取りながら支え合っている。
この仕組みを少しでもイメージできると、
自分の身体への見方が少し変わるんじゃないかなと思います。
では本日はこの辺で。