Q.寝ているときに足がつるのはなぜ?【深堀りQ&A】
Q.夜寝ているとき、ふくらはぎが急につって痛くなることがあります。
これってどうして起こるんですか?
A.「血流が悪い」「水分不足」だけではなく、
**“神経と筋肉のバランスが崩れている”**ことが関係しています。
つまり、足がつるのは身体が“誤作動”を起こしているサインなんです。
目次
🔍足がつるのは“神経の暴走反応”
「足がつる=筋肉が硬くなっている」と思われがちですが、
実際には、筋肉をコントロールする神経の働きが乱れている状態です。
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)は、
“縮める”ように指令を出す神経(筋紡錘)と、
“伸ばしすぎを止める”神経(腱紡錘器)によって微妙にコントロールされています。
寝ているときは体温低下・血流減少により、
この神経の調整が鈍くなり、縮む信号が優位に。
結果、筋肉がいきなり“ギュッ”と収縮してつるのです。
💡「寝てるときにつる」のは姿勢のせいでもある
実は、寝ているときの足首の角度も大きく関係しています。
仰向けで寝ているとき、足首は自然に“伸びた”姿勢(底屈位)になります。
この状態では、ふくらはぎの筋肉が軽く縮んだまま。
そこに小さな刺激(寝返り・冷え・神経反応)が加わると、
筋肉がさらに収縮し、つりやすくなるのです。
また、長時間同じ姿勢でいると血流も滞り、
酸素不足 → 神経興奮 → けいれん という流れが起こります。
🧩「水分不足」や「ミネラル不足」も関係するけど…
汗や尿でミネラルが失われると、
神経と筋肉の興奮を抑える働きが弱くなり、
マグネシウムやカリウム不足が“つりやすさ”を助長します。
しかし、ここで大切なのは、
栄養だけでなく“体内の流れ全体”を整えること。
水分をとっても、
・呼吸が浅くて循環が悪い
・骨盤や足の支持面が不安定
・足先が冷えている
こうした状態では、取り込んだ栄養も巡りにくくなります。
つまり、「補う」より「巡らせる」ことが大切なんです。
💡寝る前にできる“つり予防の整え方”
① 足首を軽く動かす
寝る前に、足首の上下運動を10回程度。
ふくらはぎのポンプ機能が働き、血流が整います。
② 深呼吸して、足の重さを感じる
呼吸が浅いと下半身の血流が滞ります。
息をゆっくり吐きながら、
「足が布団に沈む重さ」を感じてみましょう。
神経の興奮が落ち着き、つりにくくなります。
③ 温めすぎず、冷やしすぎず
足首やふくらはぎをほんのり温める程度が◎。
冷えすぎも、熱すぎも神経を刺激して逆効果になります。
🔍つりやすい人に共通する「支え方のクセ」
臨床的に見ると、足がよくつる人は、
日中の姿勢バランスに特徴があります👇
- 立っているときに、つま先重心になりやすい
- 足指で地面をつかむクセがある
- 骨盤が前にずれて、下肢の支持面が狭い
このような状態では、
ふくらはぎが常に“軽く力んだまま”になり、
夜間にも防御的な緊張が抜けにくくなります。
🧠まとめ
足がつるのは、“疲れ”や“ミネラル不足”だけが原因ではありません。
それは、神経と筋肉の調整が乱れ、身体が誤作動を起こしているサイン。
つまり、身体が「もう少し整えて」と教えてくれている状態です。
寝る前の少しの動きや呼吸で、
“感じながらゆるむ準備”を整えることが、
一番の予防になります。
足がつるのを何とかしたい、でも方法が分からない…そんな方は是非、松本市岡田の整体りびるどにお気軽にご相談ください。







