Q.肩こりと頭痛って関係あるの?【深堀りQ&A】

.肩こりと頭痛って関係あるの?

A.はい。多くの場合、肩や首の筋肉のこりが「感覚と血流の乱れ」を引き起こし、それが頭痛につながっています。

特に、首のつけ根(後頭下筋群)や肩甲骨まわりの筋肉が硬くなると、脳や神経に送られる感覚情報が乱れ、血管の調整や自律神経にも影響します。
単なる筋肉のこりに見えて、実は“全身のバランスの乱れ”が頭痛を呼んでいるケースも少なくありません。


🔍肩こりが頭痛に影響するメカニズムとは?

肩こりと頭痛の関係は、「筋肉」「神経」「血流」の3つの要素が鍵になります。

1️⃣ 筋肉の緊張による圧迫
長時間のデスクワークやスマホ操作などで首〜肩の筋肉が持続的に緊張すると、後頭部を走る神経(大後頭神経や小後頭神経)が圧迫されます。
これが「締めつけられるような頭痛」や「後頭部の重だるさ」として現れます。

2️⃣ 感覚情報の乱れによる神経過敏
肩や首の筋膜・皮膚には感覚受容器が多く分布しています。
その情報が脳に伝わる過程で偏りが生じると、脳が“過剰に痛みを感じやすい状態”になります。
これは神経生理学的に「中枢性感作」と呼ばれ、慢性頭痛の一因とされています(Nijs et al., Pain Physician, 2020)。

3️⃣ 呼吸と自律神経のバランス低下
肩こりが強い人は、無意識に呼吸が浅くなりがちです。
胸郭の動きが制限され、交感神経が優位になることで血流が低下し、頭部の循環にも影響します。
これにより、こりと頭痛が“悪循環”に陥ります。


💡頭痛をやわらげるためにできること

肩こり由来の頭痛を軽減するには、筋肉を“ほぐす”よりも「支え方と呼吸」を見直すことが大切です。

・椅子に深く座り、背中の下部(胸郭の裏あたり)を軽く背もたれに当ててみましょう。
 → 首や肩の筋肉にかかる重力負担を減らせます。

・1時間に一度、肩甲骨をゆっくり内側に寄せてからストンと落とす
 → これで後頭部〜肩甲骨にかけての血流が改善します。

呼吸を深める意識を持つ。
 鼻からゆっくり吸って、息を吐くときに肩の力を抜く。
 この呼吸のリズムが自律神経のバランスを整え、頭の重さを軽くします。

また、慢性的な肩こり・頭痛を持つ人は、“動かさない時間”が長いことが共通しています。
「動く」というより、「感覚を入れ替える」つもりで、軽く体を揺らす・深呼吸するだけでも十分効果があります。


🧩「痛みを減らす」ではなく「感じ方を整える」

肩こりと頭痛の関係を切り離すためには、「痛みを取る」発想よりも「感覚を整える」視点が欠かせません。
身体は、筋肉・神経・呼吸が連動して働く“ひとつのシステム”です。
どれか一つが乱れると、全体のバランスが崩れます。

痛みやこりを“敵”と捉えるのではなく、
「身体からのサイン」として丁寧に受け取ること。
その姿勢が、慢性的な頭痛を改善する一番の近道になります。


🧠まとめ

肩こりと頭痛は、筋肉のこりだけでなく「感覚と自律神経の乱れ」でつながっています。
“ほぐす”ではなく、“感じ直す”。

姿勢と呼吸、そして感覚の質を整えることが、
「こりと痛みの連鎖」を断ち切る第一歩です。

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